ドヴォルザーク/スラヴ舞曲/マゼール-BPO/1988.2

スラヴ舞曲第1集・第2集の全16曲を収録。

カラヤン死去の前年、そしてアバドベルリンフィルの首席指揮者となる2年前、つまりマゼールが同楽団の首席指揮者の最有力候補と目されていた時期の録音。

この時期のマゼールベルリンフィルのコンビを代表するアルバムとして必ず挙げられる1枚。の割に1997年にして1300円の廉価版になっていたのだから、やっぱ日本では人気なかったのね。(「EMI RED LINEシリーズ」という全50巻中唯一のマゼール盤。多いのはムーティ。)でもなぜか今世紀に再販されたものは逆に価格が上がっている。

マゼールのジャカスカを聴きたければこれを聴くべし。あと、80年代にパソコンゲーマーだった人は第1集の2番聴いてみて。

マゼール盤の何が面白いって、コテコテにエキゾチックなこの曲集を全然エキゾチックに演奏しようとしていないということ。徹底して「譜面がすべて」の人だったことがわかる。私は西洋人が演奏する湿度の低い日本の民謡が好きだったりするので、こういうのも好き。だた、ベルリンフィルの重戦車のような重厚さはやっぱりあまり好みではないのかなあとも改めて思った。

マゼールじゃないけど第1集の2番。
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ドヴォルザーク:スラヴ舞曲作品46&72(全曲)

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ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集

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