ラヴェル/ボレロ他/マゼール-NPO/1971.6

マゼールボレロ初録音。不評だった「展覧会の絵(2度目)」と同じオーケストラで録音時期も近いが、こちらは好演。
以下、このCDのラインナップ。

1. ボレロ
2. 逝ける王女のためのパヴァーヌ
3. 道化師の朝の歌
4. ラ・ヴァルス
5. 展覧会の絵ムソルグスキー

5は別記事https://ohige.hateblo.jp/entry/2020/11/18/163331に書いたやつ。
特筆すべきはなんといっても初録音の高速ボレロ。僅か13分5秒で世界最速と言われている。マゼールが大人しくなったと言われる時代の少し前の大暴れ。(フィードラーか誰かによる10分くらいの録音があるという情報をだいぶ前にネットで見た記憶があるが、今探しても情報が見付からない。何かの間違いだろうか。)

さて個人的にはラヴェルという作曲家の管弦楽曲はどれもこれも好きというわけではない。再生装置の性能の問題なのか「こもって」聴こえるものが多いように感じるのだ(ラヴェルは低音好きらしい)。「道化師の朝の歌」もそうだし、もっと顕著なのが「ラ・ヴァルス」。曲もアレンジもなんかよくわからん。人気曲なんだけどね。「ウインナ・ワルツへの礼賛」というけど、終盤の破壊的な展開のどこが礼賛なのかわからんのです。
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ラヴェル:「ボレロ」

ラヴェル:「ボレロ」